機種 | PC,PS4,Xbox One,スイッチ |
クリア/プレイ時間 | 10時間~ |
👍Good
- 一作目を見事にリメイク
- 硬派なサバイバルホラー
👎Bad
- ゲーム内容は時代を感じさせる
紹介
1996年に発売された『バイオハザード』のリマスター版。
リマスター版では固定カメラはそのままに、ワイドスクリーンやアレンジ操作などに対応させたゲーム内容になっており、一作目を現代風に作り直している。
ゲームとしては、リソース管理が物を言う硬派なサバイバルホラーゲーム。
評価┃色褪せない、”そこを歩くという、恐怖”
リソース管理、探索、パズル
「バイオハザード」らしい、リソース管理、探索、パズルなどが見事復刻。
今回はセーブする際も「インクリボン」が必要になるなど、ゲームプレイ以外の部分でもリソース管理が非常に重要な要素になっており、無計画は”後の劣勢”へと繋がる。
また、一度に所持できるアイテム数にも上限があり、リソース管理と同じくらいにアイテムの整理も重要な要素に位置づけられており、これも意識させられる。
- 有限アイテムを有効活用する
- 所持アイテムを上手く管理する
この二点が本作の「サバイバルホラー」の特徴。
特にこのゲームではオープニングからエンディングまで地続きになっているので、一つ一つの選択が永続的な影響を及ぼすことになり、それは独特な緊張感とプレッシャーを生む。
一作目の「サバイバルホラー」は今でも色褪せない。
パズルは「サバイバルホラー」の次に重要な要素。
洋館には『トゥームレイダー(1)』のような凝ったパズルが数多く用意されており、メモやオブジェクトを組み合わせてパズルを解いていく。
個々のパズルは”小粒ながらも”試行錯誤して解く楽しさがあり、「サバイバルホラー」や戦闘の合間にプレイする箸休め的なパートとして機能している。
- リソース管理
- 探索/パズル
この二点が過不足なく詰め込まれており、このバランス感覚こそが「バイオハザード」の魅力だと感じる。
【Pros】姿が見えない恐怖
固定カメラは”見えないからこそ”怖い。
本作は固定カメラが生む死角を逆手に取った演出が数多く用意されており、「視覚情報の少なさ」という固定カメラのデメリットをメリットに変えてみせる。
あまりにも有名なゾンビとの初遭遇シーン。
“ゾンビが振り返る”ムービーの後、ゾンビが死角からゆっくりと主人公の方へと歩いて来るのだが、”固定カメラが生む死角”によってゾンビの全身が見えず、その存在に恐怖する。
こうした“画面が切り替わるまでそれがどこにいるか分からない恐怖”は本作ならではの点であり、固定カメラだからこそ、”ただゆっくりと迫って来るだけの”ゾンビが恐ろしい。
【Cons(欠点)】所持数制限は面倒
正直、アレンジ操作を取り入れるなら、一緒にインベントリも改善して欲しかった。
一般アイテムと重要アイテムを別枠で管理できれば、「アイテムボックス」を目指して洋館内を往復する手間が省けたはずで、より遊びやすくなっていた。
総評
一作目を見事復刻させたリマスター版。
ゾンビの気配を感じながらの探索は未だに魅力的な要素になっており、シビアなリソース管理を含むサバイバルホラーは今でも十分に面白く感じる。
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