#映画 『 #アサシンクリード (Assassin’s Creed)』【感想 評価 批評 レビュー】

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この映画は「Ubisoft」の看板シリーズ、ドル箱であるアサシンクリードシリーズを原作とした作品。主演にマイケル・ファスベンダーを迎え、マリオン・コティヤールやマイケル・ケネス・ウィリアムズと言った有名俳優を多数起用した本格的な実写版になっており、原作とは同じ世界観を有したオリジナルの物語が描かれる。

実はアサシンクリードが実写化されるのは今回が初ではない。実は2009年に『アサシンクリード2(Assassin’s Creed II)』の発売前に短編映像作品として実写化されており、『アサシン クリード リネージ』というタイトルで、このゲームのプロローグを描く前日譚が存在するのだが、ブロックバスター映画に匹敵する規模で製作されるのは今回が初になる。

また、実写映画以外ではアニメや小説が存在し、ビデオゲームを飛び越えて様々な媒体でユニバースを形成しているのがアサシンクリードシリーズなのである。

ちなみに、『アサシン クリード リネージ』とアニメは今年国内で発売された『アサシンクリード エツィオ コレクション』の購入特典に含まれている。

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レビュー、これは俺の物語だ。

原作と映画版は別々の物語ではあるのだが、その始まりはとてもよく似ている。主人公が謎の企業に身柄を拘束され、謎の女性科学者と謎の男に指示されるままに「アニムス」に乗せられ、最初の”退行”を行うのだ。

さて、映画版は現代編を中心に進行する。原作では、先祖の記憶を辿る過去編がメインとして存在し、あくまでも現代編はサブ的な存在なのだが、映画版では現代編における主人公の葛藤と、彼を囚えている企業の陰謀を中心に描かれるので、原作ほど歴史のIfを描いた印象はなく、この辺りを期待すると肩透かしを喰らうかも知れない。

個人的には、原作では未だに見ることが出来ない「現代編アサシン」の序章を描いている映画の印象は悪くない。原作ではシリーズを重ねる毎に現代編が蛇足気味になり、直近の作品では「もはや必要性を感じない」ほどだったのだが、映画版の方では「現在」と「過去」のアサシンたちの姿を上手く交差させて物語を展開していく意図が感じられ、これは次回作以降の見所になるだろう。

さて、過去編は15世紀スペインが舞台で、やはり「エデンの果実」を巡るアサシン教団とテンプレ騎士団との死闘が描かれる。『アサシンクリード ユニティ(Assassin’s Creed Unity)』を彷彿させる流れるようなパルクールは非常に見応えがあり、シリーズお決まりの「イーグルダイブ」も見ることが出来る。それ以外にも、マネしたくなる印象的なポーズやシーンも見られ、原作同様に中二心を十分に満たしてくれる。

さらに大勢の敵との殺陣や騎馬戦など、アクション映画としても見所がちゃんと用意されており、さり気なく登場する原作へのオマージュも嬉しい。

映画のポスターやトレーラーで見られる過去編が中心ではないので、そこだけは注意が必要だが、その中にはアサシンクリードらしいシーンが山ほど用意されており、シリーズファンは間違いなく楽しめるはずだ。

あと、「アニムス」も忘れてはいけない。原作ではまるでベッドのような装置だったのだが、映画版では巨大なアーム型になっており、主人公の様々なアクションに対応することが出来るようになっている。

「アニムス」に”装着”された主人公が、先祖の動きに合わせて激しく動き、主人公と先祖の動きが完全にシンクロする演出が見られるのだが、それは原作を一作目から遊んできた私でも斬新に見え、夢中にその動きを目で追っていた。

原作であるビデオゲームの方で、画面を連続して切り替えて主人公と先祖の動きを見せるのは、プレイアビリティの面で問題があると思うが、原作の「アニムス」にもこうした工夫が欲しいと感じた。

総評、あくまでも序章…?

高所から飛び降りる「イーグルダイブ」の着地シーンを、実写映画でどのように表現するのか気になっていたが、結局はっきりしないままだったのは残念。しかし、それ以外で残念に感じたり、気になるところはなかった。

本作は良くも悪くも原作に忠実な映画版。それ故に謎は依然として謎のままであったりするが、それは原作も同じなので特に気になることはなった。それよりも名前だけ同じの実写化ではなく、しっかりとアサシンクリードシリーズを理解した上で実写化されているところが良かった。

確かに、一見さんには分かりにくいかも知れないが、アサシンクリードのファンであれば観て後悔はしない実写版にはなっている。