Virginia【感想 評価 批評 レビュー】

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ビデオゲームとしては非常に味気ない。「一人称+捜査もの」ではあるが、銃を取り出して犯人と銃撃戦を演じたり、逃走犯の後を必死に追いかけると言った刺激的な場面は一切なく、出来ることは「歩く」や「ドアを開ける」と言った日常的な行為ばかりで、基本的にはそれの繰り返しだ。

そのため本作は「ゲームらしいゲーム」というよりも、プレイヤーが介入できる映像作品という印象が強く、本作が掲げる「言葉に頼らず物語を語る」作風に賛同できる限られた層に向けた作品になっている。

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一つの映像作品として観た場合、やはり台詞以外の要素から物語を読み解く手法は斬新。アニメ調のキャラクターではあるが、しっかりと感情を読み取れるほど徹底的に描かれており、高度なフェイシャルアニメーション技術やプロのボイスアクトに頼らずとも、プレイヤーに複雑な場面を理解させ、物語を成立させているのは特筆すべき点。

また、台詞の代わりに場面を盛り上げる音楽は耳に残るものばかりで、独特な演出手法と相まって非常に高いレベルでまとまっている。

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一周するだけで物語の全容を把握することは出来なかった。私自身は簡単に言えば、「人生」や「未来」についての話だと理解したが、正直「私にはハードルが高い作品だな」という印象を受けた。クリア後にネット上の考察を読み、ようやくモヤモヤ感を解消できた。

本作は特定の層に向けた作品なので誰にでも「お勧め」はできないが、独特な手法で語られる複雑な物語を体験したい濃いゲーマーにはお勧めしたい。特に「Walking Simulator」と呼ばれる作品を好んで遊ぶゲーマーはドンピシャではないかと思う。

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