The Witcher 3: Wild Hunt(ウィッチャー3)【感想 評価 批評 レビュー】

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概要

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『The Witcher 3: Wild Hunt』は硬派なRPG作りに定評のある”CD PROJEKT RED”が開発したオープンワールド系RPGである。
タイトルの中に「3」が含まれている事からも分かるように、本作は第一作目『The Witcher』から続くシリーズの最新作であり、世界観や物語はこれまでの流れを汲んだ内容になっている。その為、過去作の知識が無いと物語を十分に把握できない可能性があり、新規プレイヤーには優しくないゲームになっているが、質と量を両立した膨大な数のクエストや白熱した戦闘はとても完成度が高く、それだけでも元が取れるはず。

以下、今年度のGoTY最有力候補と目される本作『The Witcher 3: Wild Hunt』の批評をお送りする。

複雑で奥深い会話システム

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今作はプレイヤーの選択により、物語が分岐していく。これは第一作目『The Witcher』から続くシステムであり、その時の選択が後の展開に影響を及ぼすという作りになっており、その「選択すること」が単に二択や三択から選ばせるだけではなく、しっかり考えさせた上で選ばせる点が面白い。
具体例を挙げると、あるサイドクエストでプレイヤーは店に放火した男の処遇を決めることになる。本来ならばそのような放火魔は突き出すべきなのだが、ヤツには幼子を抱えた妻がいた。この地域は貧しく、とてもではないが女手一つで食べていけるほど恵まれた土地ではない。果たしてそれでも犯人を突き出すべきなのだろうか…。

このゲームは、上記のような簡単には決められない選択をプレイヤーに迫ってくる。そして、それを受けたプレイヤーは己の倫理観に照らし合わせて「最善の選択」をしていく。更にその選択が後の展開に大なり小なり影響を及ぼしていくので、「どちらか一方を選ぶ」という行為が非常に面白いのだ。

量と質を両立したクエスト

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このシリーズはサイドクエストも丹念に作られている。今作には「メインクエスト」「サイドクエスト」「ウィッチャーへの依頼」「トレジャーハント」に分類される膨大な数のクエストが存在するのだが、どれ一つ同じ物がないのは賞賛されるべき点だろう。
他のゲームなら勝ち進んで終わりで済ますようなトーナメント系のクエストにさえ、上記の会話システムを下敷きにした小さな物語が用意されている。更には財宝を探すことが目的のトレジャーハントでさえ、ただ見つけて終わりではない。この使い回しに一切頼らない徹底した作り込みには感動すら覚える。

ただ、推理ゲームの様に証拠品集めに終始するクエストの内容は単調だ。
主人公ゲラルトは怪物退治を生業としているウィッチャーなのだが、意外にもメインクエストでは証拠品集めと証言集めに奔走することが多い。前者の証拠品集めがウィッチャーの目という特殊能力を使って証拠品を集めるだけなので作業感が強い。
対照的に後者の証言集めは上記の会話システムを下敷きにしている分、人物から情報を引き出す面白さが感じられる。

攻撃して、そして引く

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「攻撃」や「防御」と言った基本動作を重視する戦闘は、手応えが感じられて面白い。相手が雑魚だからと言ってゴリ押しで戦うと意外にも殺されることが多く、どのような相手であっても基本動作を守った上で戦う必要がある。更には敵の武器等を見て、どの敵から倒すべきかという事も判断しなければならず、過去作同様にとても硬派な一面を持っている。
また、このゲームの目玉とも言える怪物との戦いも、そうした硬派な一面を持ち合わせている。対人戦の時のような基本動作を意識した戦い方は勿論、それに加えて様々な効果がある霊薬や印(魔法)も組み合わせて戦うことになり、より奥深い戦闘になる。

狭い空間での戦闘では一方的に攻撃されることがある。という一点を除けば、硬派で泥臭い戦闘はとてもよく出来ている。特に序盤のグリフィン戦に代表されるようなボス級の怪物との一戦はとても白熱しており、手強いだけに倒した時の達成感も大きい。

直線的なシリ編、プレイヤーを縛る推奨レベル

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ゲームでは主人公ゲラルトとは別にヒロインであるシリを操作する場面がある。発売前に「今作ではシリも操作できる」という一報を聞いた時は、てっきり『Batman Arkham City』のように、一時的に操作キャラクターがゲラルトからシリに切り替わり、引き続きオープンワールドゲームとして遊べるものだと思っていたのだが、実際は予め引かれたレールを進む一本道ゲームに切り替わるだけで、拍子抜けした。
そして正に一本道を進むだけでの内容にも唖然とさせられた。確かに実際にシリを動かすことで感情移入ができるのだが、この程度の内容ならムービーで済ませても良かったのではないかとも思う。

更に各クエストに設定された推奨レベルも必要なのか疑問だ。これのせいで、折角発生したサイドクエストを「まだ推奨レベルに達していないから」という理由で遊べないことが多々起きてしまい、オープンワールドゲームにも関わらずプレイヤーの遊び方を縛ってくる。これなら主人公のレベルが上がる度に、今遊べるサイドクエストが開放されていく方式の方が分かりやすくて良かったのではないか。
ちなみに、メインクエストにも推奨レベルが存在し、結果的にゲーム側の命令通りに遊ばされるのだが、それは物語の進行上致し方ないことなので特に不満はないが、本筋の物語の影響を殆ど受けないサイドクエストの進め方を推奨レベルで縛る理由は全く分からない。

総評

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複雑で奥深い会話システムを擁した膨大な数のクエストや美しいグラフィックには圧倒される。正しく今作は次世代機のゲームであり、オープンワールド系RPGの新たな基準を示した驚異的な一作になっている。
本作はシリーズ最新作にして最高傑作に仕上がっている。異次元のオープンワールド系RPG『The Witcher 3: Wild Hunt』は今後も語り継がれるであろう一作だ。

 

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