The Walking Dead Season 1【感想 評価 批評 レビュー】

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本作は「Telltale Games」が開発したアドベンチャーゲームになる。同時期に発売された『The Walking Dead Survival Instinct』とは異なり、こちらの方はアドベンチャーゲームになっており、物語やキャストはオリジナルの物になっている。

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各エピソードの冒頭で「物語を紡ぐのは、君だ。」という注意書きが表示されることからも分かるように、本作はプレイヤーの選択によって物語が変化していくのだが、意外とその範囲は限定的。例えば、エピソード1では分岐を匂わせる重い決断を下す場面があるのだが、どちらを選んでも結局は次の町へと移動する展開になる。したがって、このゲームにおける分岐とは物語の結末を変化させるようなものではなく、予め決められたスタート地点とゴール地点との間に「選択の自由」があり、その範囲の中で物語が分岐するということなのだ。

しかし、「変化の範囲」が限定的とは言っても、あるときの選択が全体を通して影響を及ぼす作りは面白い。例えば、プレイヤーの選択が原因で仲間が死亡したり、グループから離れるとそれ以降のエピソードでは姿を見せなくなる。また、序盤から意見の対立が続けば終盤の大切な場面で協力を得られなかったりもして、一つの選択の結果がその場限り、そのエピソード限りではなく、最後までじんわりと影響を及ぼす作りになっているのだ。

そうした作りなので、仲間との会話シーンや決断を迫られるシーンは非常に重い。何気ない会話のつもりでも、それが禍根を残すことになる恐れもあるので、常に自らの立場や相手との関係性を考慮した上で、選択していくことになる。更に、時には一方の仲間を見捨てるという究極の選択を迫られることもあり、その時は非難や対立を覚悟して、やるべき事をやらなければならない。

本作はこうした選択の連続であり、それが狭い範囲の中であっても影響を及ぼすので、選択することが非常に重い。時には気が滅入る場面もあるのだが、それでも選択して物語を進めていかなくてはならない。

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基本的には、カットシーン中に表示される選択肢の中から一つを選んで進めていく内容なのだが、時々アクションゲーム風のゲームプレイが顔を見せる。これは銃を手に取り、迫り来るゾンビや野盗を倒していくパートなのだが、見た目とは裏腹に中身はパズルゲームになっている。

このパートでは、敵の出現がパターン化されており、プレイヤーはそのパターンを見つけて順番に敵を倒していく必要があるのだが、中にはトライ・アンド・エラーを強いる場面があり、ゲームのテンポを削ぐ原因になっている。また、やや難解なパズルも足踏み状態を生む原因になっており、全体的にゲームプレイ面では粗削りが目立つ。

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肝心の物語は『The Walking Dead』の名に恥じない内容であり、ドラマ版のファンであっても違和感なく遊べるはず。それとは対照的にゲームプレイ面は非常に味気ないので、同じ版権物のBatmanとは異なり、「原作は知らないけどゲームとして面白いから遊ぶ」ということにはならないと思うので、原作もドラマも見たことが無い人は一旦それらをチェックしてから遊んだ方が無難かも知れない。

本作はゾンビ物ではあるが、濃密な人間ドラマを描く『The Walking Dead』を見事にアドベンチャーゲームに落とし込んだ作品であり、TWDファンであれば一度は目を通しておくべき作品になっている。

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