Splinter Cell Double Agent(スプリンターセル二重スパイ)【感想 評価 批評 レビュー】

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概要

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実は『Splinter Cell Double Agent』は二つのバージョンが存在し、一つはUbisoft Montreal開発のXbox版、もう一つはUbisoft Shanghai開発のXbox360&PC版になる。この記事で取り上げるのは後者のXbox 360&PC版になり、後述する事情により今回に限ってはXbox 360版を遊んでいる。

余談だが、今作と続編『Splinter Cell Conviction』の物語は繋がっている。今作での出来事が続編でのサムの原動力になっており、今作を遊んでおくと続編がより楽しめる。特に旧友の死はプレイヤーが実際に手を下すので、その場面だけでも遊んでおきたい。

方向性の転換

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今作には日中の明るいエリアが舞台のミッションが多い。これまでは敵に察知されない安全地帯として暗闇が存在し、ひと度そこに入れば敵に発見されることは少なかったが、今作ではこうした安全地帯が激減し、物陰などに隠れて敵をやり過ごす場面が増えた。

すなわち、“ゴールを目指して暗闇を進む”のではなく、”暗闇も利用しながらゴールを目指す”という方針に転換したと言え、今作は前作以上にカバーやカバー間の移動、(“暗闇に放置”ができないので)敵の効果的な排除が重要になっており、これまでとは一味違ったSplinter Cellになっている。

だが、決して難しくなっているということではない。というのも今作の敵は鈍感になっており多少の足音や物音は聞き逃してくれるので、そこまで神経質になる必要はなくなり、更にはカバー状態から敵を羽交い締めにしたり、気絶させたりもできるようになっている。この簡素化された操作のおかげで、かなり遊び易いゲームになっている。

物語面ではシリーズで初めて分岐が採用され、プレイヤーに二者択一を迫る場面がある。一方を選べば多数の死者を出し、もう一方を選べば友人が殺害されるという究極の選択をさせられる。この新たな試みは大変面白い。だが、この分岐があまり物語に影響しないのは少し残念。

不発の新要素

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副題に”Double Agent(二重スパイ)”とあるように、今作のサムはサード・エシュロンの捜査官としてテロ組織に潜入している身だ。なので、メインミッションの中にはテロ組織の拠点内で情報収集するミッションが用意されており、仲間の目を盗み隠密行動するという新たな切り口のゲームプレイが楽しめる。

しかし、このミッションには色々な制約があり、面白さよりもイライラが募っていくのは気になる点。例えば警戒区域内で仲間に発見されると区域外まで出る必要があったり、時間制限を残してミッションを終了してもカウントダウン終了まで次に進めなかったりするのだ。また、最後の最後まで暗視ゴーグルが支給されず、薄暗い中を目を凝らして進むことを余儀なくされるなど、色々と不手際な点が目に付く。やろうとしている事は面白いのに、中身が伴っていない。

また、この二重スパイに関連して今作には友好度なるものが登場したが、これも微妙。これは捜査官として仕事をすればサード・エシュロン、テロリストとして仕事をすればテロ組織側の友好度が上がる仕組みになっているのだが、かなり大味なバランスなので殆ど意味を成していない。本来ならばテロリスト側のミッションと絡めて、プレイヤーにサード・エシュロンとテロ組織の間で、危険な綱渡りをさせるべきなのだが、単に外枠だけある状態になっていて、プレイ中にこの友好度を気に掛ける必要は全くないのは大きな欠点。

総評

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冒頭で述べた”諸事情”とはバグのことで、PC版は起動すらしなかった。なので、今回に限ってはXbox 360版を遊んだのだが、これもこれでフレームレートが不安定で、進行不能になる深刻なバグから、敵がスタックするような些細なバグまで盛りだくさんで、こうした手抜きが非常に目立つ。

ゲーム自体は傑作『Splinter Cell Chaos Theory』を改良した内容になっており、旧Splinter Cellの中でも良作の部類に入るのだが、バグが足を引っ張っている。もし、今作が手抜きではなく本来の形でリリースされていれば、何度も繰り返して遊びたいと思える一作になっているだけに残念だ。

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