Portal【感想 評価 批評 レビュー】

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本作『Portal』は、Valve Softwareが開発したパズルゲーム。ポータルを駆使してパズルを解くというユニークなゲームプレイと、いくつもの仕掛けが存在する物語が特徴的な作品になる。

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主人公はガラス張りの箱とも言うべき部屋で目を覚ます。「ここは一体どこ?」「私は誰?」、そして「目の前のカウントダウンは何?」という具合に次々と疑問が湧いてくるが、それの答えはどこにもなく、何をすべきかも分からず呆然と立ちすくむことしかできない。

突然、静寂を打ち破るかのようにして機械の話す声が聞こえてくる。「どうやら、私は被験体であり、これから何らかのテストに参加するようだ」。次の瞬間、目の前の壁にポータル(Portal)が出現し、主人公は声に導かれ、ようやくガラス張りの部屋から抜け出した。そして、その声に導かれ数々の不可思議なテストに挑んでいく。

本作『Portal』は洋ゲーファンには余りにも有名な「ポータル・ガン」を駆使して、数々のパズルを攻略していくパズルゲーム。主人公はポータル・ガンで壁や床に二つのポータルを出現させ、通り抜けフープの要領でそのポータル間を通り抜け、ジャンプでは届かないような場所に設置されたゴールに向かう。ここに物理演算を利用した高度な仕掛けなどが加わることで、シンプルながらも非常に手応えがあるパズルでプレイヤーを楽しませてくれる。

パズル自体の質の高さも然ることながら、物語も質が高い。従順な被験者である主人公(プレイヤー)が、自らに命令を下す主人に知力で反抗していく物語は面白い。また、序盤から別の被験者が残したと思われる意味深な注意書きや、施設の裏の顔を匂わす伏線が用意されており、プレイヤーはパズルと解くと同時に、そうした散らばった物語のピースも組み立てていくことになり、物語とゲームプレイの双方にあるパズルを解いていくという仕組みは巧い。

このように『Portal』は、ゲームプレイ面と物語面の双方にパズルが仕掛けられている。そして、その二つが見事に一つの作品に落とし込まれており、シンプルな見た目とは裏腹に複雑で繊細な作品になっており、これは文句なしの名作。

16.09.14 加筆修正

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