Max Payne 3(マックス・ペイン3)【感想 評価 批評 レビュー】

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新章、もしくは最終章

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今作『Max Payne 3』は過去作とは異なり、GTAシリーズで有名なRockstar Gamesが手掛けている。しかし、開発元が変わっても過去作の設定は全て引き継がれており、舞台設定や演出手法は一変したが、今作のベースには過去作があり、ちゃんと続編になっている。また、意外と過去作を意識した台詞や演出も多い。

さて、ここで粗筋を簡単に紹介しておく。Maxはある事件がきっかけでNYを追われることになる。その後、Maxは警察学校時代の知り合いであるPassosのコネで、ブラジルで要人警護の職に就くのだが、雇い主の妻Fabianaが何物かに拉致されてしまう。MaxはPassosと共に彼女を救出するために奔走するのだが、少しずつ誘拐事件の背後に潜む陰謀が明らかになっていく…。

全てが絡み合う

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前作『Max Payne 2』はバレットタイムが異様に優遇されていた。超高速リロードや条件が揃えば主人公Maxの動きが高速化するなど、とにかく強かった。

その一方でシュートドッジは”発動中は不死身”という最大のメリットを失ったことで、隙だらけの大技になり使う機会が激減。更にゲージが自動回復になりバレットタイムが実質使い放題となったため、バレットタイムやシュートドッジを使わない純粋な撃ち合いも出番が無くなり、「バレットタイム」「シュートドッジ」「純粋な撃ち合い」のバランスは完全に崩れていた。

しかし、今作ではその点にメスが入り、そうしたバランス面の偏りが解消されている。まず、バレットタイムは高速化と自動回復の廃止によって弱体化し、”大勢の敵を捌く時だけ”というように状況を限定して使うものになり、前作のようにバレットタイム一辺倒の戦闘にはならない。

次にシュートドッジはゲージ残量関係無く使えるようになった上に、発動中は敵の銃弾に対して無敵というアドバンテージが与えられたので使用機会が増えている。だが、着地後に大きな隙が出来るのは今作も同じなので、これも何時でもどこでも使えるわけではなく、バレットタイム同様に”確実に倒せる敵に対してだけ”であったり、”瀕死で他に打つ手がない時だけ”というように状況を限定して使うものになっており、これもバランスが取れている。

最後は前作ではバレットタイムが実質使い放題で影に隠れていた”純粋な撃ち合い”だが、これはそれら特殊能力が状況を限定して使うものになったことで生まれた空白部分を埋める形で出番が増えている。また、今作は敵を倒せばゲージの回復速度が上がる仕様になっているので、純粋な撃ち合いで敵を倒すことの重要度も増している。

今作は「純粋な撃ち合い」「バレットタイム」「シュートドッジ」のバランスが取られており、この三つ全てが見事に絡み合っている。

カバーの存在

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激しい銃撃戦が展開される今作において、カバーは非常に重要な存在だ。だが、それは決して”単なる弾除け”としてではなく、”銃撃戦から一旦離れて作戦を練る為の場所”としてである。

ここで敵の人数や装備を見て戦い方を考え、そしてカバーから出て一気に畳み掛けていくという戦略性の高い銃撃戦は非常に熱い。

また、今作のカバーは数発の被弾でボロボロと崩れるほど脆く、カバーからはみ出た手足に被弾することも多いため、一つの場所に留まることはリスクが高い。従って、敵の銃弾をカバーに入って防ぐことよりも、その銃弾を放つ敵を始末した方が安全ということになり、それが常に動く攻めのゲームプレイを生み、今作を世に氾濫する量産型TPSとは一線を画する内容に押し上げている。

今作は他のTPSのようにカバーシステムを中心にした銃撃戦が続くのだが、それを単なる弾除けではなく”次の一手を考える場所”としたことで、Rockstar GamesはMax Payneらしい攻めのゲームプレイを現代に蘇らせることに成功している。

ややクドい演出

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過去のMax Payneでは、カットシーンの代用として用いられていた独特なグラフィックノベルが印象的で、Maxの詩的な台詞を載せたその紙芝居は非常に見応えがった。

翻って今作は、その紙芝居からプリレンダとリアルタイムレンダリングが混ざったカットシーンに代わっており、映画『マイ・ボディ・ガード』やドラマ『24 -Twenty Four-』に影響を受けたと思われる演出が随所で見られるようになっている。

確かに、これはこれで見応えがあるわけで個人的には不満はないのだが、一回のカットシーンが長く、それが頻繁に挿入されることでMax Payneが本来持つテンポの良さが失われている点は不満だ。また、稀にただ歩くだけのパートが存在したり、裏でロードをしているせいで歩行速度が強制的に落ちるなど、このシリーズには不向きな要素が割りとあり、高い完成度を誇るゲームプレイ面と比べると演出面はやや落ちる印象を受ける。

パッドでは伝わらない

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このシリーズの醍醐味は大勢の敵を照準で狙い、点と点を繋ぐように撃ち抜いていくゲームプレイにある。バレットタイムを発動させ敵の頭を撃ち抜いていき、最後はシュートドッジで締めるという一連の流れから伝わる爽快感は、敵をワンショットキルしていくことで生まれると言っても過言ではない。

だが、こうした面白さは的確に照準が合わせられるマウスで操作して初めて味わえるものであり、フリーエイムであってもパッドで遊ぶのには向いていないように感じる。特に終盤以降はヘルメットを装着した重装備の敵が増え、プレイヤーは露出した目元を狙い撃つ必要が出てくるなど、よりマウスの依存性が高くなるので余計そう感じる。

従って、パッドでは伝わらない面白さがあり、「何で操作するか」によって撃ち合いの面白さが変化する点は書いておきたい。

紛れも無くMax Payne

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Max Payneらしい攻めのゲームプレイを現代に蘇らせた内容になっている。積極的に動き、敵を次々と撃ち倒していく銃撃戦はかなり面白く、バレットタイムとシュートドッジのバランスも良い。

今作『Max Payne 3』は原作に忠実な続編であり、演出手法は一変したがこれはMax Payneだ。

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