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色褪せない不朽の名作【評価・感想】『マックス・ペイン3』レビュー

4.5
ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題 Max Payne 3
対応機種 PC,PS3,Xbox 360
プレイ/クリア時間 15時間~
ストーリー

ニューヨーク市警を追われた主人公、マックス・ペイン。

彼は友人・パソスの誘いに乗ってブラジルに行き着く。

異国の地で、マックスは要人警護の職に就くが、担当していたロドリゴ・ブランコの妻・ファビアナの誘拐を許してしまうのだった。

👍Good

  • ガンファイトの楽しさ
  • 濃密なストーリー

👎Bad

  • 演出過多

オールドスクールなTPSになっており─

  • バレットタイム(スローモーション)を多用したガンファイト
  • ハードボイルドなストーリー

などが特徴として挙げられる。

シリーズとしては前作『マックス・ペイン2』の続編にあたるが、ストーリー的な繋がりはほとんどないので今作から遊んでも問題ない。

なお、今作は「グランド・セフト・オート」シリーズの【Rockstar Games】による一作。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

モダンで、オールドスクール

今作の特徴は、モダンな作りをしたTPSでありながらも、ゲーム自体は『マックス・ペイン』『マックス・ペイン2』を想起させるオールドスクールな中身になっている点にある。

今では当たり前になった肩越し視点だったり、カバーシステムだったりを貪欲に取り入れることで「マックス・ペイン」をアップデートしているが、今作でも、バレットタイムを発動して大勢の敵にヘッドショットを決めてゆき、劣勢を跳ね返す手段としてシュートドッジを発動して起死回生を図る、というスリリングな銃撃戦は健在だ。

さらに、これまでと同じく”点と点を繋ぐように敵にヘッドショットを決めていく”TPSでもあり、胴体に弾を撃ち込むのではなく、頭を狙ってワンショットキルすることが重要であり、的を正確に撃ち抜く面白さもちゃんとある。

特に今作の場合、後半は敵の装備が高性能化することによって、プレイヤーは防弾チョッキに包まれた胴体や、ヘルメットに守られた頭ではなく、わずかに露出した目元を狙い撃つ必要があり、精度の高い射撃をより意識させられる。

ちなみに、前述した通り、今作ではカバーシステムが採用されているが、だからと言ってカバーに隠れてチマチマ撃つだけのTPSにはなっていない。

今作のカバーは、”ひと呼吸置くための場所”になっており、プレイヤーはカバーに入って敵の人数や装備を確認して戦略を練り、カバーを出て一気に畳み掛けていくことになる。

※カバーは脆く、カバーからはみ出た部分に被弾するので長居はできない

『マックス・ペイン』『マックス・ペイン2』では、一度銃撃戦に突入すると”相手が死ぬか、こちらが死ぬか”までノンストップであり、良くも悪くもスピード重視の銃撃戦が中心だった。

その点、今作の場合は“カバーに入ることで銃撃戦を仕切り直せる”ので、敵陣に突っ込んだ後でも軌道修正が容易であり、スピードに身を任せるのではなく、状況をコントロールした上で遊べるようになっている。

よって、今作のシューティング面は、クラシックなゲーム内容をアップデートした上で、マックス・ペインらしい銃撃戦を作り上げており、的を撃ち抜く、というシンプルな撃ち合いが非常に面白い。

マウスでこそ活きる

私はコントローラ操作とマウス操作でそれぞれ2回ずつクリアしたが、精度の高い射撃ができるマウス操作の方が面白い、と感じた。

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能力の偏りが修正されている

  • バレットタイム
  • シュートドッジ
  • バレットタイム、シュートドッジを使わない普通の銃撃戦

今作では、上記の3要素それぞれにきちんと出番がある。

これまでは、シュートドッジ一辺倒だった『マックス・ペイン』、逆にバレットタイム一辺倒だった『マックス・ペイン2』というように、それぞれの能力に偏りがあり、ワンパターンな銃撃戦になりがちだった。

その点、今作ではバレットタイムとシュートドッジの偏りにメスが入っており、バレットタイムにも、シュートドッジにも、さらにはそれらを使わない”普通の撃ち合い”にも出番が用意されている。

これまでのように、今作でも大勢の敵をさばく際にはバレットタイムを使用するが、今作ではバレットタイムのゲージは自動回復しないので、ゲージを貯めるために、バレットタイムを使わずに敵を倒していく必要があり、”発動中は無敵”というアドバンテージが復活したので、起死回生の一手としてシュートドッジに賭けることもできる。

今作はバレットタイム、シュートドッジ、普通の撃ち合いがバランスよく楽しめるマックス・ペインになっており、この3つがどれ一つとして欠かせない要素として絡み合っている。

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演出に邪魔される

“Rockstar Games的”と言えばそれまでだけれど、今作ではカットシーンや演出がふんだんに用意されており、プレイパートであっても短いカットシーンや演出が頻繁に差し込まれる。

これに関しては、カットシーンや演出を織り交ぜることで、プレイヤーの関心が薄れないようにしている面があるので、”マックス・ペインのように延々と人間の敵と撃ち合うだけ”のゲームにとっては、決して悪くない変更点だとは思う。

ただ、カットシーンや演出の前後で操作を制限する点は、プレイの快適さを損なわせている。

具体的には、今作ではカットシーンに入る前に必ず武器を片手持ちの銃に持ち替えてしまうので、カットシーン明けに毎回銃を持ち替える手間が生じているし、場合によってはそのまま銃撃戦に突入しないといけない。

また、プレイパートとカットシーンがシームレスに行き来する仕様上、カットシーンが始まる地点に近づくと、ロード時間を稼ぐために徒歩移動に切り替わるが、敵を倒した後にアイテム回収している際は非常に面倒くさい。

確かに、”Rockstar Gamesらしい”カットシーンや演出は非常に見応えがあり、まるで映画を観ているような感覚も覚えるが、それによる弊害もあり、一長一短のようなところがある。

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総評

TPSの傑作であり、「マックス・ペイン」を見事に蘇らせた一作。

今作では、”点と点を繋ぐようにヘッドショットを決めてゆく”というマックス・ペインらしい銃撃戦を見事に蘇らせており、シンプルに”的を撃ち抜く面白さ”が追求されている。

少なくとも、私は『マックス・ペイン3』よりも面白いTPSを知らない。

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初版:2016年4月28日 16:23

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