Max Payne 2: Fall of Max Payne【感想 評価 批評 レビュー】

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概要

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前作『Max Payne』は難しさと粗削りが混同した一作だったが、今作ではそれらが取り払われ全体的に洗練された一作になっている。前作の大きな欠点とも言える「初見殺し」は姿を消し、目の前の敵と撃ち合う純粋な銃撃戦が展開され、それが当たり前のように面白い。

演出面では、前作からの2年間でグラフィックや物理エンジン等と言った技術が進歩したことで表現力が向上し、Remedyが目指すビデオゲームと映画の融合に一歩二歩と近づいている

しかし、前作との「違い」が良い意味ではなく、一部悪い意味でも存在しており、これが今作の欠点になってしまっている…。

必殺技バレットタイムとシュートドッジ

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Max Payneシリーズの代名詞とも言えるスローモーション。香港映画のワンシーンをビデオゲームに輸入したこの画期的なアクションは余りにも有名で、後に類似作がいくつも登場したほどだ。

それら類似作の元ネタとも言える前作では、バレットタイムやシュートドッジと言ったスローモーションが、TPSの基礎部分とも言える「撃つ」や「動く」と言った動作と同列に扱われており、単なるゴージャスな飾りでは無く、正にゲームプレイの一部として存在していた。

敵の強襲に対処する為にバレットタイムを使い、”発動中は不死身”という利点を活かし、絶体絶命からの一発逆転を狙ってシュートドッジを発動させるというような、スローモーションを中心に据えたゲームプレイが特徴的だった。

翻って今作では、それらスローモーションが”既に超人的な主人公の能力を更に高める技”、”敵を気持よく料理する為の爽快なアクション”として存在しており、単なる特殊能力という印象が強くなっている。

それを裏付けるかのように今作ではバレットタイムやシュートドッジのゲージが自動回復になり、その回復さえ待てば何度も何度も発動させることが可能で、前作のように発動させるタイミングを悩む必要はなくなったし、バレットタイム発動中は”神業”超高速リロードが出来るようにもなり、敵よりも圧倒的に速く再装填して殺戮の続きが楽しめるようになった。

また、バレットタイム中に条件が揃えばMaxの動きが更に高速化するなど、とりわけバレットタイムの能力が著しく向上し、プレイヤーが積極的に使えるアクションになった。

今作のMaxは基礎能力が向上して主人公らしくなり、反対に敵は命中率や反射力が低下して撃たれ役に徹しているので、全体的にプレイヤー有利の場面が多い。そこにこの強力なバレットタイムが加わるので、冒頭で述べたように今作のバレットタイムは主人公の能力を更に高める、敵を料理する為の大技という印象が強くなるわけだ。

さて、バレットタイムが強化された一方で、シュートドッジは大きな特徴であった”発動中は不死身”という利点を失った。これによりシュートドッジがただの隙だからけの大技に成り下がり、最後の一人を始末する時の魅せ技以外ではあまり使えない代物になってしまった。

その結果として、ライフがほとんど無い絶体絶命の場面でシュートドッジを使い、それが”発動中の間に敵を一人残らず倒すことで一発逆転を図る”というようなスリリングなゲームプレイが姿を消した上に、バレットタイム一辺倒のゲームプレイにもなっている。

今作のバレットタイムは主人公の高い能力を更に高める能力として存在し、これのおかげでアクション映画の主人公を操作しているかのような感覚が味わえ、最後まで気持よく遊べる。その一方で、前作のようなスローモーションを中心に据えた撃ち合いが減少し、バレットタイムやシュートドッジが単なるゴリ押し技になってしまった点は少し寂しい。

Max、Mona

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今作では、前作にも登場したMona Saxという女性の殺し屋がフィーチャーされている。彼女は前作で妻子を殺害されたMaxが思いを寄せる人物でもあり、それと同時に刑事と容疑者という関係性でもある。

今作はMaxとMonaの歪な恋愛模様が一つのテーマとしてあり、それに併せてゲームプレイ面においてもMonaを操作してMaxを援護するミッションやMaxを操作してMonaと共に敵と戦うようなミッションが用意されており、物語とゲームプレイの両面において二人の関係性を伝えようと試みているのは、流石と言える。ビデオゲームと映画(やドラマ)の融合に熱心なRemedyだけあると感心させられた。

さて、よりゲームプレイ面に迫ると今作で新たな導入された物理エンジンとラグドール物理により、”演出はより派手”に”撃ち合いはより爽快感”が増した。例えば敵が爆弾を爆発させると辺り一帯のオブジェクトが見事なまでに散乱し、撃ち合いではバレットタイム発動中に倒した敵に対して、更に銃弾を浴びせるとそれらしい動きをするようになった。たまに大げさ過ぎる反応を見せるが、新たに導入されたこれらの技術の恩恵は大きい。

Max Payneの正統進化

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バレットタイムとシュートドッジのバランスは褒められないが、今作は様々な点において前作を圧倒する完成度で、強い主人公が敵を蹴散らす今作の撃ち合いも面白い。また、Remedyが推し進めるビデオゲームと映画の融合も新たなレベルに到達しており、ゲームプレイや演出の双方において着実な進歩が見られる続編になっている。

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