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【評価・感想】『Mafia: The City of Lost Heaven』レビュー

ゲームレビュー
ゲームレビュー
この記事は約5分で読めます。
原題Mafia: The City of Lost Heaven
対応機種PC,PS2 etc
プレイ時間16時間~
ストーリー1930年代。タクシードライバーだった主人公は、ひょんなことからマフィアと接点を持つことに。サリエリ・ファミリーの構成員となった主人公は、ドンの忠実な部下として数々の悪事に手を染めるが、次第に自身もマフィア社会に染まっていく。

『Mafia』は、2002年に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。『ゴッドファーザー』や『グッドフェローズ』と言った往年のマフィア映画を彷彿させるストーリーと、硬派なゲームプレイが話題を呼んだ一作になり、発売から20年以上経った今でも根強く支持されている作品。

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著者情報
Kakihey

2014年末より当サイト「Kakihey.com」を運営中しています。現在までに300本以上のゲームレビューを公開しています。基本的にPCでゲームを遊んでいます。

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評価

※ゲーム世界を自由に散策できる「フリーライド」ではなく、ストーリーモードに絞った内容になっています。

マフィア映画さながら

以前はグランド・セフト・オートIII』を引き合いに出して語られることも多かったが、実際はそれとは全く違うタイプの作品になる。たしかに、本作にもプレイヤーが自由に活動できる空間として、”ロスト・ヘヴン”という大都市が用意されているので、オープンワールド的な要素はあるにはあるのだが、ゲーム自体は、ストーリーを中心に進行していくストーリー主導型の作品になる。

「グランド・セフト・オート」で言えば、メインミッションのみを遊んでいくに近い。ミッションの中であれば、「車ではなく、電車で移動する」「ついでに頼まれごとをしておく」くらいのことはできるが、”街で遊びまくる”なんてことはできない。本作のオープンワールドは、ストーリーやゲーム世界に説得力を持たせるために存在する”贅沢な背景”と割り切ってるところがあり、それと聞いて想像するようなゲームではない。

そうした作風なので、ゲーム的な見所は完全にミッションの方。そして、このミッションが非常によく出来ていて、印象に残るものばかりなのは特筆すべき点。淡々とマフィアっぽい”雑用”をこなすミッションもあれば、マフィア映画さながらの劇的なミッションもあるというように、緩急の付け方が巧み。加えて、ホテルでターゲットを暗殺したり、変装して豪華客船に忍び込んだりなど、ジャンル混合的なミッションも多く、遊んでいて飽きない。

また、ミッションの多くが、比較的自由度が高い点も、忘れずに言及しておく。ミッションによっては、敵をトラックで轢いて回ったり、待ち構える敵を背後から強襲したりができ、ことミッションに限れば、意外と自由度が高い。ある程度・・・・自由に遊べる分、下手すると一気に難しくなることもあるのだが、その逆も普通にあり、プレイヤーに遊び方を工夫させる作りになっている。

マフィア映画を彷彿させるムービーや演出がたっぷり用意されている一方で、肝心のプレイ部分は、自分で考えて遊ぶこと求める硬派な作りをしており、この二つの組み合わせが本作の特徴と言える。

マフィア生活を体験

全体的にシミュレーション要素が強い。この手のゲームにしては厳格なルールがあり、車を運転しているときは信号や速度を守らないといけないし、歩いているときも、無闇に銃を取り出したりしてはいけない。ルールを破ったのを警官に発見されると罰金か、場合によっては逮捕されてゲームオーバーになる。

ミッションでは犯罪に手を染めまくるが、それ以外では一定のルールを守らせるゲームで、意識的に表と裏の顔を使い分けさせる。本作の場合、これが”チンピラではなく、マフィアなのだ”と思わせる点になっており、上手くそれっぽさを演出していると感じる。困難な仕事を終えた後、何食わぬ顔で街に溶け込んでアジトへと戻る場面は、何度やっても独特な味わいがある。

なお、警察の目は言うほど厳しくない。バレなければ問題ないので、周囲に警官が居なければ、少し雑に遊んでしまっても大丈夫。また、警察に手配されても、周囲に次々とパトカーが湧くこともなく、逃げ切るのもそこまで難しくない。個人的には、自分が今まで遊んできたオープンワールドゲームの中では、一番説得力のある手配システムになっていた。

全体的に難易度は非常に高い

とにかく、難しい。リアル寄りと言えるのだが、数発の被弾は普通に致命傷になるし、至近距離からのショットガンなんて大抵は即死になる。屋内を進むときは、硬派なミリタリー系FPSのように、しっかりクリアリングして進まないといけない。特に仲間が同行する際は、その上で彼らをきちんとサポートしてやる必要もあり、色々と忙しない。正直、仲間はあまり賢くなく、彼らが同行するミッションは運要素が絡んでくる。

そして、シューティングも同様に難しい。お馴染みのトミーガンは、反動をマウスで上手く制御して撃たないといけないし、リロードすると、弾倉に残っている弾を捨ててしまうので、それも考慮して弾薬を管理する必要もある。銃撃戦では派手に銃を撃ちまくるのではなく、しっかり当てていく。リアル志向で、独特な撃ち合いが用意されている。

幸いチェックポイントの間隔は比較的短く、ゲームオーバーになってもやり直す負担は低いが、”根気よくゲームオーバーを繰り返して覚えていく”要素は強め。この辺りは、ある程度・・・・昔の海外ゲームに耐性がないと厳しく感じるところだと思う。

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総評

マフィアゲームの傑作。プレイ部分に少し難があるというのは否定しないが、色褪せないストーリーに、印象に残るミッションの数々など、いま遊んでも光る部分は多く、リメイク版が発売された後でも、本作の存在は唯一無二。改めて遊び、やはり本作はこのジャンルの傑作だと再確認した。

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