Mad Max【感想 評価 批評 レビュー】

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本作は、映画『Mad Max Fury Road(マッドマックス 怒りのデス・ロード)』のビデオゲーム版。…ではなく、映画の設定に基づいたパラレルワールドで繰り広げられるオープンワールドゲームになっており、実は前日譚でも後日談でも無かったりする。したがって、主人公のモデルはTom Hardyではない、

本稿では、Fury Roadのビデオゲーム版ではない『Mad Max』の批評をお送りする。

Good

  • ゲームプレイ全体の安定感
  • シンプルな格闘戦
  • (良くも悪くも)ボリューム満点
  • キャプチャーモード

Bad

  • ゲームプレイ全体の作業感・水増し感
  • 無意味なサバイバル要素
  • 共感できない物語
  • 映画ほどの勢いがない

Batmanと海賊、時々砂嵐

ゲームプレイの大半を占める格闘戦は、Batman Arkhamシリーズ(以下Batman)の影響を強く受けている。それは、「Batman経験者であれば、10秒も掛からずに操作方法を習得できる」ほどであり、Batman経験者の立場から言えば、目新しさは全くなく残念な点である。

その一方で、余計な贅肉を削ぎ落とした格闘戦はシンプルながら面白い。元ネタのBatmanは、多数のガジェットと多彩な技を織り交ぜた格闘戦が多く、操作がやや複雑で初心者にはハードルが高いのだが、本作の格闘戦は「純粋な殴り合い」なので求められる操作が少なく、必殺技もワンボタンで完了するので、Batmanよりも簡単にそれらしく振る舞えるのだ。それもある程度の爽快感と共に。

確かに、Batmanと比べるとガジェットや技の面で「物足りさな」を覚えるのだが、そのシンプルさも悪くないと感じる。しっかりとツボは抑えられており、他に楽な対処法があるにも関わらず、ついつい戦ってしまう程の良さがある。

格闘戦の次に出番が多いカーチェイスも、やはり他所様から拝借したものだ。敵の車を撃破した時に入手できる部品で、自分の車を強化することを繰り返す作業は、『Assassin’s Creed IV(以下AC IV)』によく似ており、「カリブ海の海水を抜いて、船から車に乗り換えただけ」と言っても過言ではない。

これに関しても元ネタが優れているので、非常に手堅い作りになっている。様々なカスタマイズを施し、強敵を打ち破っていくのは快感だし、その為の部品集めと称した雑魚狩りにも面白さを見出だせる。

本作の核となるゲームプレイにはBatmanとAC IVの影がチラつく。「Avalanche Studios」には、異なる二つのものを一つに融合させる手腕があるようで、ゲームプレイ面は目新しさに欠けるが安定感はある。

果てしなく続く荒野、そして作業

舞台となるのは広大な荒野。大きく分けて3つの地区から構成される本作のマップは、様々な工夫が施されており、一面荒野の割には多彩なマップで、プレイヤーを楽しませてくれる。また、マップに200個以上配置されている「スクラップ回収拠点(参考)」は、『Fallout 4』程ではないものの作り込まれており、ゲーム世界を別の人物の視点から知ることができる、収集物も面白い。

一方で、「果てしなく続く」のは荒野だけではない。実はゲームプレイ面も“果てしなく続く”作業の繰り返しになっており、景色よりも早く飽きが来てしまう。最初の数時間で、本作の要素の大半が出尽くしてしまい、その後に延々と続く作業に面白さを見出だせないプレイヤーは、早い段階で飽きてしまうだろう。

既述したように、本作は様々な作品の各要素を上手く融合しているので、 非常に手堅く遊びやすい作品になっている。しかし、それ故にゲームプレイ面に対する既視感が強く、更に本作ならではの要素も欠けているので、15年発売のオープンワールドゲームとしては物足りなさを感じる。

総評、高いポテンシャルを秘めた凡作

「サバイバル要素」や「砦のアップグレード要素」など、調理の仕方次第では美味しくなりそうな要素が見られるので、本作を土台にした続編には期待できる。

本作は、高いポテンシャルを秘めながらも、それらを上手く形にできなかった作品。“突出して悪いものは無いが、良いものもない”凡作止まりの作品であり、他のオープンワールドゲームと比べると物足りない。

これは面白い版権ゲーム (1)
「手間」を楽しむ (2)
Empty Road (3)
完走 (4)

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