Hitman 2: Silent Assassin【感想 評価 批評 レビュー】

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前作『Hitman Codename 47』と比べると「驚くほどの進化」を遂げている。プレイヤーに与えられる選択肢が圧倒的に増えたことで、依然として一本道ながらも多彩なゲームプレイが楽しめる内容になっており、様々な方法でターゲットを暗殺できる。

序盤のミッション「ANETHEMA」を例にして説明すると、このミッションの目的は屋敷内のターゲットを始末することなのだが、そのターゲットに接近する方法でさえ何通りも存在し、プレイヤーはボディガードや屋敷に出入りする業者に変装してターゲットに接近できる。また、ターゲットを暗殺する方法も一つではなく、背後から絞殺したり、ゴルフのドライバーで殴打したりして倒せる。当然、銃殺することも可能で、初心者には難しいが車庫にある狙撃銃を盗めば開始地点付近から安全にターゲットを撃ち抜くことさえできてしまう。

このように、本作の暗殺には自由度があり、プレイヤーはいくつもある選択肢の中から一つを選び任務を遂行していく。そこにはプレイヤーの知的好奇心を刺激する確かな自由度が存在する。

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新たに「警戒度」が追加された。今回は「変装すれば安全」というわけではなく、その場に相応しい振る舞いを求められる。例えばロシア兵に変装していても、無闇に近づき過ぎたり、ダッシュしている瞬間を目撃されると警戒されてしまうのだ。加えて、ロシア兵が所持していない銃を持っていても警戒されるので、今回は変装するだけでは「簡単に」正体を見破られてしまう。
そのため、本作ではなるべく敵の視界から外れて移動することが大切で、「隠れないステルスゲーム」という特徴は残しつつも、『Splinter Cell』や『Metal Gear Solid』などと言ったステルスゲームに近い遊び方をする場面が増えている。

そこで注目したいのが今作のエリア構造である。一部を除いて、今作のエリアは縦にも横にも広くなっている。そして、その中には前作と同じように多数のNPCが配置されており、エリア内ではそれらが複雑に交差しているわけだが、ちゃんと「死角」も用意されている。その死角とは、通路のNPCが背を向けている瞬間であったり、警備が手薄になる瞬間であったりするのだが、そうした死角が一つのエリア内にたくさん用意されている上に、それらが発生する場所がNPCの移動に合わせて変化するため、常に意外性のあるエリアを作り上げることに成功している。

今作の意外性のあるエリア作りが、隠れないステルスゲームから一歩引いた今作のゲームプレイと見事に噛み合っており、エリア中に散らばったピースを組み立てていく感覚に、パズルゲーム的な面白さを覚える

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欠点としては、全体的な「水増し感」と「統一感のなさ」が挙げられる。今作は全部で20ミッションも収録されているが、その中には「移動だけのミッション」や「短時間でクリア可能なミッション」が含まれており、しっかり遊べるミッションは序盤と終盤に集中しており、収録されているミッション数の割には中身が詰まっておらず、統一感に欠ける。
また、ミッションによって変装や警戒度の扱いが変化するという統一感のなさも、いたずらにプレイヤーを混乱させる原因になっている。あるミッションでは変装した上で走ることが推奨され、別のミッションでは変装が全く役に立たなかったりするのだ。

まるで、別の開発チームが作った各ミッションを一つにまとめたかのような統一感の無さは今作最大の欠点と言える。

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冒頭でも述べたように、前作と比べると「驚くほどの進化」を遂げている。それが最もよく分かる序盤と終盤のミッションはかなり面白く、何度も遊んで様々な攻略法を試したくなるほどだ。

確かに、「統一感のなさ」が際立つ中盤は明らかな欠点で蛇足なのだが、それ以外のミッションで見られるHitmanらしい「自由度の高い暗殺」は未だに色褪せておらず、Hitmanシリーズを定義したという意味においても指折りの作品に仕上がっている。

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