Hitman Contracts【感想 評価 批評 レビュー】

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今作は一作目のリメイクに近い。全12ミッションのうち半分近くが一作目のリメイクミッションになっているので、今作は「前作で完成したゲームシステムで一作目の再構築を試みた作品」と言える。
今作でリメイクされたミッションは異色の中国編やHitmanらしい暗殺が楽しめる「Traditions of the Trade」等であり、一部を除いてオリジナルに近い形で再登場を果たしている。それぞれの出来だが、これらのミッションはオリジナル版の時点でそれなりに楽しめる内容だったので、リメイクミッションの方もしっかり遊べる。
しかし、それでも一作目のリメイクなので一本道的なミッションも多く、更にオリジナル版に忠実であるが故に、私のような一作目経験者はクリア済みのミッションをもう一度遊ぶことになってしまう。そして、このようなリメイクミッションが全体の半分近くを占めるため、新規ミッションを遊びたいと思うシリーズ経験者は「ややボリュームに欠ける」という印象を受けるかも知れない。

新規ミッションの方はやや制約が多いのが気になる。ターゲットに変装すると自動的に次の展開に進んだり、開始後すぐに特定の人物に変装しないと円滑に任務を遂行できなくなるというような一本道的な作りが目立ち、「このようにして遊べ」という開発者の声が聞こえてくるようだ。
確かに、前作もベースは一本道だったのだが、AからBへと向かう方法は複数用意されていた。それに比べると今作は単純で、迷子にはなりにくいが自分で道を見つけ出す面白さは薄い。

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今作は既存のゲームシステムを改善することに努めたようで、前作から大きく変化した点はない。逆に前作の欠点は見事に潰してきており、細かなところでは中腰時の移動速度が上がり、大きな所では敵の警戒度が緩めに調整されたりしている。方向性としては「テンポ良く、そして楽に暗殺できる」ことを目指したように感じられ、前作で完成したゲームシステムは更に磨きがかかっている。

その一方で新要素はイマイチ。今作は一部ミッションで時間経過と共に状況が激変するというような仕掛けが用意されているのだが、これは単にプレイヤーを急かすだけで良いアイデアとは思えない。Hitmanの面白さの一つは、じっくりマップを観察して作戦を練るところにあると思っているので、それを邪魔するこの新要素は好きではない。

今作の改善点や新要素を見ていると、ゲームのテンポを良くしたいという開発者側の意図が感じ取れる。移動速度や警戒度の調整は素直に喜べるものだが、時間制限は好みが分かれると思う。

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今作は前作の延長線上にある続編であり、前作が気に入った人なら同じように楽しめるはず。だが、シリーズ経験者的には本当の意味での新規ミッションが4個(残り2個は特殊なシチュエーションのプロローグとエピローグ)しかなく、粗削りながらも多彩なミッションを用意していた前作と比べると見劣りするのも事実。
だが、様々な改善点が見られるゲームシステムは前作よりも洗練されており、新規ミッションも様々な仕掛けが施されており、しっかり練られているのが分かる。はっきり言って前作ほどの「驚き」は無いのだが、今作もシリーズを前進させる一作になっている。

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