Grand Theft Auto Vice City(グランド・セフト・オート バイスシティ)【感想 評価 批評 レビュー】

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサードリンク

概要

gtavc-16021501

本作は前作『Grand Theft Auto 3』の続編になる。GTA 3の発売から約1年後に登場した続編という事で、基本的な部分は前作からの流用だが、新たなマップと乗り物、新たな切り口の物語と多彩なミッション等など、ゲーム自体のボリュームは格段に増しており、拡張パック以上新作未満の一作になっている。

余談だが、本作には著名な俳優が声優として参加している。主人公のトミーを演じるのは『グッドフェローズ』で圧倒的な存在感を放っていたレイ・リオッタ、脇役としてデニス・ホッパーやダニー・トレホが演じるキャラクターが登場する等、前作の記録的な大ヒットが今作の豪華なキャスティングに繋がったと思われる。ラジオを捻るとマイケル・ジャクソンの名曲も流れだす。

依然、粗削り

gtavc-16021502

前作と比べると各ミッションの演出が派手になっている。前作では一人で黙々とミッションを進めていたが、今作はヘリで敵拠点を強襲したり、仲間と共に敵拠点を襲うと言った共闘感溢れるミッションが用意されており、それらはまるでアクション映画の様で見栄えは良い。また、停車すると爆発する車を運転させられたり、戦車をパクるようなユニークでぶっ飛んだミッションも用意されているので、”ミッションの多様さ”という面では前作を圧倒している。

だが、前作同様に粗削りな一面を持っている。例えば爆弾を設置した工場から逃げる際、その逃走経路がマーカー等で表示されておらず、右往左往している内に制限時間を過ぎて失敗になったり、上記の停車すると爆発する車を運転している時に、衝突事故を起こすと必ず爆発する理不尽さがあり、前作同様に「説明不足」で「理不尽」なミッションが目立つ。開発陣は「難しい(理不尽)は正義」とでも思っているのか、とにかく理不尽な程に難しいミッションが存在する。オートエイム可能なPS2版だとまた違うのかも知れないが。

新要素の数々

gtavc-16021503

中盤以降は主人公の収入源となる不動産だが、しっかり物語と絡めた形になっているのは他のゲームも見習うべき点。不動産を購入して終わりではなく、主人公の勢力拡大に関連した単発のミッションを用意することで、プレイヤーにトミーが裏社会で力を付けて行く過程を実感させる作りになっている。
だが、そのような一連の不動産ミッションをクリアしないとメインミッションが先に進まない仕様にしているのは欠点。車を数十台も集める車集めや非常に癖が強い飛行機ミッション等、「やりたい人だけやれば良い」と思える様なミッションを無理やり遊ばせるのは暴挙に近い。

初登場の飛行機は癖が強くて殆ど触っていないが、バイクは気持ちいい。車の間を走り抜ける際のスリルが良く、小回りも利くのでかなり面白い。ややバランスを崩しやすいのは玉に瑕だが。

喋る主人公

gtavc-16021504

前作の主人公は終始無口だったが、今作の主人公は喋りまくる。相手を汚い言葉で罵り、自分の感情を独白という形でプレイヤーに語るなど、とにかく喋る。主人公が人格を持った事で、自分の考えを主張するようになり、今作は「プレイヤーが主人公になるゲーム」から、「プレイヤーが主人公に成り切るゲーム」に方針転換したと言える。

私は主人公に成り切るゲームは嫌いではないので、この方針転換に不満は無い。しかし、ゲームプレイ時とカットシーン時のプレイヤーと主人公の関係性に違和感を覚えたのも事実。
その違和感を簡単に説明すると、ゲームプレイ時はプレイヤーが全ての操作を行うので主人公とプレイヤーは正に一心同体(プレイヤー=主人公)になるわけだが、一転カットシーンになると操作が一切不能になる上に、主人公は饒舌になりトミーの人格が出てくる。私が神経質なだけなのかも知れないが、この「カットシーンになると急に主人公の人格が現れる」というのがしっくり来ず、この二つの対照的な主人公とプレイヤーの関係性が妙に気になる時があった。

『GTA IV』や『GTA V』ではゲームプレイ時に頻繁に友人や家族と接する機会があり、その度に主人公の人格が顔を見せるので「今操作しているのは(主人公の名前)だ」と認識できて、そのおかげでゲームプレイとカットシーンの境界線が曖昧になっていたが、今作はそこが弱いと感じた。

総評

gtavc-16021505

主人公や舞台は大きく変化しているが、根本的な部分は少し手を加えた『GTA 3』なので、前作が楽しめた人は問題無く楽しめるはず。相変わらずマップの作り込みは良く、車で街を流すだけでも楽しめるが、肝心のアクションゲームとしては依然として質が低く、二流アクションゲームの域を脱していない。

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする