Deus Ex : Human Revolution(デウスエクス)【感想 評価 批評 レビュー】

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概要

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本作は2001年に発売された『Deus Ex』を現代の技術で再構築したリブート作になる。一応、元ネタの説明をしておくと『Deus Ex』はFPSとRPGが融合した一作で、その様々なプレイスタイルでクリア可能な自由度の高さが大きな目玉になっており、今尚高く評価されている作品である。本作『Deus Ex: Human Revolution』はそうした名作だが古い一作を、リブートという形で現代に蘇らせようと試みたゲームになる。

自由度の高いゲームプレイ

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本作には大きく分けて三種類のプレイスタイルが用意されている。銃や爆発物等で敵を積極的に倒して進む”コンバット”、敵との戦闘を避けて隠密行動に徹する”ステルス”、PC等をハッキングして自分の手を汚さずに敵を倒して進む”ハッキング”の三種類だ。

このゲームでは自分の好みに合わせて、そうしたプレイスタイルを使い分けて遊ぶことになり、それが『Deus Ex』の最大の特徴とも言える自由度の高いゲームプレイを実現している。また、この三種類を明確に区別するものはなく、その境界線が曖昧なのでそれらを組み合わせたハイブリッドな戦い方も可能になっている。
例えばコンバットを軸に遊びつつ頻繁に身を隠すというステルスも取り入れれば、ゲリラ戦的な遊び方が出来るし、ステルスにハッキングを取り入れればスニーク状態を維持したまま、邪魔な敵を排除することが出来る。このようなプレイヤーの考えを最大限尊重するゲームプレイは、『Deus Ex』譲りでありリブート作の今作にも継承されている。

更にエリアの構造も「自由度」と「豊富な選択肢」を意識したものになっている。一部を除いて建物には裏口や通気口等と言った裏ルートが用意されており、戦闘を完全に回避できる事もあれば、敵を狙うには絶好の位置まで辿り着くこともできる。また、ゴミ箱等を積み上げて自ら道を切り開くこともできるという自由さもある。このような戦闘における自由度の高さを反映したエリア構成も『Deus Ex』譲りであり、この点もしっかり継承されている。

『Deus Ex』の良さをそのまま引き継ぎながらも、簡単な操作によるキルやテイクダウン、三人称視点に切り替わるカバーアクション等と言った現代的なゲームシステムを満遍なく取り込むことで、レトロゲームを見事に現代に蘇らせている。

オーグメンテーションと経験値

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主人公は体の一部が機械化された改造人間だ。ゲームでは機械化された各パーツをスキルで強化していくのだが、これにより自分のプレイスタイルに合わせたキャラクターを作り上げることができる。
例えば、ステルスプレイ向きの”感情知性エンハンサー”を取得すれば主人公の交渉力が増すので、不要な戦闘を回避して進むことが出来るようになり、戦闘系の物を取得すれば戦闘が楽になる。また、主人公の基礎能力が高いため、一方の方向に能力を伸ばし過ぎた結果、後々後悔するようなこともないので、自分の好きなようにスキルを振り、自分流のキャラクターを作り上げられる点も良い。

しかし、スキル習得に必要な経験値の取得に問題がある。例えばこのゲームではハッキングした時に経験値が得られるのだが、その経験値欲しさにエリア中のPCをハッキングする事になったり、パスワードを知っているにも関わらず、経験値の為に敢えてハッキングするような場面が多々ある。他にもせっかく敵に感知されずに進めたのに、敵を倒した時の経験値を求めて舞い戻る様なことも起きる。

自分のプレイスタイルに合った主人公を作れるスキル要素は良いのだが、それに必要な経験値を集めることがプレイヤーに無駄な労力を強いるものになっている。

窮屈なボス戦

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別会社GRIP Entertainmentが開発したボス戦は、『Deus Ex』の自由度の高いゲームプレイを”完全に”無視している。例えば、『Deus Ex』におけるボス戦ではボスを殺すことが全てではなく、ボスと戦わずその場から逃げてみたり、会話によって戦闘を回避することで”倒すことなく”クリアできる。流石にそこまでは求めないが、銃を撃って倒すことしか出来ないボス戦はあまりにも窮屈で、このゲームの良さを”微塵も”理解していない人たちによって作られた感が出ている。

せめて、コンピューターをハッキングして倒すことが出来たり、裏ルートを使った多様な遊び方が出来れば良かったのだが、そうした事は一切できないのだ。

総評

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いくつか欠点はあれど、本作は『Deus Ex』を現代的にアレンジして見事に復活させた一作で、原作に忠実なリブート作と言える。選択肢が豊富で自由度の高いゲームプレイ、プレイヤーの選択により分岐する物語等、正にこれは『Deus Ex』だ。人気作の名前を冠した別ゲームではなく、そのゲームの良さを理解した者たちによる一作で、旧作のファンにも受け入れられる内容になっている。

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