Batman: Arkham Origins【感想 評価 批評 レビュー】

スポンサーリンク
スポンサーリンク

batman-ao-16062201
既視感が半端ではない。実は二作目の時点で「目新しさ」は薄れていたのだが、オープンワールド化やサイドミッションと言った新要素のおかげで、何とか誤魔化せていた。
しかし、今作は前作と比べて大きな変化がなく、前作『Batman Arkham City』の焼き直し版を遊んでいるような感覚を覚える。今作の土台とも言える、「捜査」と「ステルス」を盛り込んだ一本道的なメインミッションや格闘メカニック、そしてオープンワールド環境におけるゲームプレイ等は前作のコピーに近く、今作ならではの新要素が非常に少ないのだ。大きなリスクを取って飛躍した前作と比べると、今作は守りに入り過ぎている。
したがって、今作の面白さは前作ありきの面白さであり、ゲームプレイ面に限れば「『Batman Arkham City』は面白かったね」という感想しかない。今作の批評を書くと、それは前作の批評にもなるほど両者は似通っている。

しかし、『Batman Arkham City』の焼き直しだからこそ、開発元が変わっていても依然として完成度の高いアクションゲームになっている面はある。「手軽さ」と「手強さ」を両立した格闘戦は当たり前のように面白く、少しの謎解きとステルスパートを含むメインミッションもやはり面白い。確かに新要素は皆無だが、それが逆に今作を一流のBatmanゲームにしている。

batman-ao-16062202
一方で、今作で手を加えられた箇所や数少ない新要素は不発気味。レベルアップがツリー式に変更されたことで、不要なスキルであっても順番に取得していく事を余儀なくされるので、スキルアップにおける自由度が無くなってしまっているし、Batmanが事件を捜査するサイドミッションやサブキャラに関するサイドミッションも同じ事の繰り返しが目立つ。それ以外にも、敵の配置やプレイヤーを誘導する点において粗さが感じられ、全体的に前作と比べると劣るところは少なくない。

しかし、3作目にして時間を遡ることにした物語は中々面白い。まだ内面的に若く荒々しさが残るBatman像は新鮮で、理想と現実の狭間で苦心する姿には共感できる。更に、Batmanと初めて対面した事で変化するJokerの内面を描いている点も面白く、「Batman対Jokerの対決」をベースにしながらも独自色を出せているので、物語は質が高い。

batman-ao-16062203
今作は「外伝」という扱いで、今夏に発売を控えている過去作のリマスターにも含まれていない。しかし、若き日のBatmanとJokerの対決、そして「全ての始まり」を描いた物語は、シリーズファンであれば一度は目を通しておくべき内容になっており、ゲームプレイ面も「目新しさ」には欠けるものの、「Batman Arkham」の名に相応しい内容に仕上がっている。

「外伝」、「Arkham Knightまでの繋ぎ」、「別スタジオが開発」という、不安要素満載の中でも、しっかり遊べるBatmanを作り上げて来たのは評価できる。そして同時にRocksteadyの高い能力にも感心させられる作品になっている。

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする